
磯野家の相続 リタ~ンず
長谷川 裕雅
この本について
相続の話って、いざ自分ごとになりそうになると一気に現実味が出てきて、どこから手をつけていいのか分からなくなりますよね。遺言書の書き方ひとつとっても、「これで本当に有効なのか?」という不安がつきまといますし、家族の状況が複雑だと、何をどう決めておけば後々トラブルにならないのか判断に迷います。僕自身、親の老いを意識し始めたあたりから、このモヤモヤを抱えっぱなしでした。 この本が助かったのは、「どの場面で何が問題になるのか」を、生活感のあるレベルまで落として説明してくれるところです。例えば、自筆遺言なら日付がひとつ欠けただけで無効になるとか、死亡退職金や香典が相続財産に含まれるかどうかの線引きとか、普段は意識しないけれど実際の手続きでは確実にぶつかる部分が丁寧に書かれています。また、自宅を誰に残すのかという現実的な問題に対して、生命保険や生前贈与を使った“後の揉めごとを減らす方法”がはっきり示されているのもありがたいところでした。 読みながら「これ、うちの家族にも当てはまるな」と冷や汗をかく場面が多く、逆に言えば、今のうちに知っておけば避けられるトラブルがたくさんあるんだなと気づける一冊でした。相続がテーマですが、決して専門家向けではなく、家族の将来にそっと備えたい人にちょうどいい距離感だと思います。 家族のことを考えると不安が先に立ってしまう人に、静かに刺さる本です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの19%が集中しています。
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磯野家の相続
長谷川 裕雅

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