
数こそ質なり 「人の10倍の手術数」の心臓外科医が実践するプロの極意 (角川書店単行本)
新浪 博士
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boltライト読書型
この本について
仕事でも勉強でも、「もっと積み重ねたいのに、前に進んでいる実感がない」ときってありますよね。努力しているつもりでも、どこか手応えが弱いというか、このまま続けて意味があるのかモヤモヤする。そんなときにこの本を読んでいて、妙に胸に残る言葉がいくつもありました。 著者は心臓外科医ですが、語っているのは専門技術の話だけではありません。年間三百例の手術を積み続けて見えてきた「数が知識を凌駕する」という感覚は、どんな仕事にも当てはまると思うんです。たとえば、うまくいかない試みからでも必ず何かを拾う姿勢や、不安材料があってもそれを上回るプラスに賭け続ける判断は、日常の選択にもそのまま持ち込めるものだと感じました。逆算して準備する話も、遠い未来を描くというより、今やるべき行動をハッキリさせるための思考法として刺さります。 そして意外と響いたのが、「好きで続けること」を真剣に語る部分でした。格好つけた理想論ではなく、毎日手を動かし続けるからこそ技術が落ちないという、泥くさいほど現実的な話。ブランドや肩書きに寄りかからず、仲間と議論しながら仕事を磨く姿勢がとても素直で、読んでいて背筋が伸びる感じがありました。 自分の道をゆっくりでも深く積み重ねたい人、あるいは「続ける意味」を見失いかけている人には、静かに効いてくる一冊だと思います。
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