
告白 秒速で転落した真実 (SPA!BOOKS)
与沢 翼
扶桑社 / 2014-07-01
この本について
仕事でも人生でも、うまくいっている時ほど足元がふらつく感じがありませんか。勢いだけで突っ走れてしまう時期ほど、気づいたら判断が雑になっていたり、経済感覚がズレていたり、人間関係を粗く扱ってしまったり。頭では分かっているのに止まれない、あの嫌な感覚です。 『告白 秒速で転落した真実』は、与沢翼さん自身の成功と崩壊の過程をそのまま描いていて、読んでいてこちらまで胸がざわつきます。ただ、そのざわつきが「自分も同じ落とし穴に足を突っ込んでないか」を冷静に見直すきっかけになるんですよね。たとえば、調子の良さに油断して実務から離れてしまう怖さや、数字を読めなくなった瞬間に始まる崩壊。あるいは、目標を失ったときの空虚さがどんな行動を呼ぶのか。どれも他人事にしづらいリアルさがあります。 もうひとつ、この本の力を感じるのは「人が変わるとはどういう状態なのか」を、きれいごと抜きで描いているところです。意志の強さではなく、環境に身を置く工夫や、質問力のような地道なスキル、あるいは誰に応援され誰に見切られるのかという関係の変化が、少しずつ本人を変えていく。読んでいると、「変わるってこういう積み重ねしかないよな」と妙に納得します。 過去の失敗を笑い話にできるほど整理できていない人や、「自分は大丈夫」と思いながらどこかで不安も抱えている人には、特に刺さる一冊だと思います。自分の未来をどう扱うかを、少しだけ落ち着いて考えられる本です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの15%が集中しています。
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