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オーラバトラー戦記1 アの国の恋 (角川スニーカー文庫)

オーラバトラー戦記1 アの国の恋 (角川スニーカー文庫)

富野 由悠季 and 草彅 琢仁

累計読者数3
平均ハイライト数 1.3件/人
star総合評価 37/100
boltライト読書型

この本について

人と距離を取るのがうまくいかなかったり、気持ちが追いつかないまま状況だけが進んでいったり…そういう時、自分の反応の幼さや、感情の扱いづらさにがっかりすることがあります。頭ではわかっているのに身体が別の反応をしてしまうあの感じ、言葉にしづらいのに妙にリアルなんですよね。 『オーラバトラー戦記1 アの国の恋』を読んでいて印象的だったのは、その「扱いづらい自分」が物語の中でそのまま描かれているところです。ジョクが美井奈に触れられた瞬間に見せる反応は、成熟と未成熟の境目にいる人間の戸惑いそのもので、格好つけずに生々しい。読んでいて気恥ずかしくなるほどですが、同時に、自分の感情をもう少し許してもいいのかもしれないと思えてきます。そして、異次元の描写では“知覚できないものをどう理解するか”という問題が突きつけられます。自分の中で起きている変化もまたこういうもので、説明できなくても確かに存在しているのだと腑に落ちる瞬間がありました。 物語としてはロボットものの枠にいながら、人間の未成熟さや、世界の捉え方の限界に触れてくるのがこの作品の面白いところです。劇的に救ってくれる本ではないですが、自分の中の答えづらい違和感にそっと輪郭を描いてくれる感じがあります。 思春期の揺らぎを忘れたくない人、あるいは今まさに「自分でも説明しづらい感情」と付き合っている人に刺さると思います。

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