
レヴィナス 何のために生きるのか シリーズ・哲学のエッセンス
小泉義之
累計読者数3
平均ハイライト数 13.7件/人
star総合評価 48/100
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この本について
「何のために生きてるんだろう」と思っても、すぐに仕事や日常に押し流されて、また曖昧なまま続いていく。理由なんて別にいらない、と言い切るほど強くもないけれど、壮大な目的を掲げられてもピンと来ない。そういう宙ぶらりんな状態にいるとき、この本の言葉が静かに刺さります。 レヴィナスを入り口にしながら、この本がやっているのは「人生の意味の探し方」を差し出すことではなく、「そもそも意味を欲しがる私たちの心の動き」を丁寧に見せてくれることです。たとえば、倦怠や怠惰をただの“やる気のなさ”として片づけず、生きていることそのものに疲れてしまう感覚として扱う場面があります。ここに、自分でも言葉にできなかった重さを拾い上げられたような気持ちになります。また、他者の問いかけが私の自由や生の正当性を開いてくれる、という視点も印象的で、自分一人の内側で完結していた問いがふっと外に向く感じがあります。目的を決められなくても、生き続けることをやめない私たちが、どんな契約を背負っているのかをそっと照らしてくれるところも、この本の強さだと思います。 自分の迷いをごまかさずに抱えている人ほど、ゆっくり効いてくる本です。
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