
この本について
年齢を重ねるほど、自分の選んできた道に「これでよかったのかな」と立ち止まる瞬間が増えていきます。若いころのように勢いだけでは進めず、かといって過去を否定しても何も変わらない。そんな宙ぶらりんな気持ちを抱えたまま、いつもの生活だけは淡々と続いていく。そういう時期ってありますよね。 『50歳からはじまる、あたらしい暮らし』は、その“宙ぶらりん”に静かに寄り添ってくれる本でした。たとえば、「肯定してもしなくても人生は進む」という一文は、無理に前向きになれと言っているわけではなく、今の自分に折り合いをつけるという、もっと現実的な視点をくれます。また、人間関係のひっかかりをどう扱うかや、感じたことをそのままぶつけるのではなく、どう行動に落とし込むかという話も、具体的な日常の場面にすっと重なりました。さらに、「かろやかに」という言葉を合図に、持ちすぎた荷物を少し手放す感覚も、歳を重ねたからこそわかる変化として妙にしっくりきます。 完璧に生きるより、「今の自分をそのまま織りこんでいく」ほうが楽なんじゃないか。そんな感覚を、押しつけがましくなく思い出させてくれる本です。自分を責めるクセのある人や、これからの時間をどう扱うか迷っている人にとくに届くと思います。
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