
50代から実る人、枯れる人 (ディスカヴァー携書)
松尾一也
ディスカヴァー・トゥエンティワン / 2021-12-23
この本について
年齢を重ねるほど、「このままの働き方でいいのか」「なんとなく元気が減ってきている気がする」「人との距離感が難しい」といったモヤモヤが増えていくように思います。忙しさでごまかしてきた違和感が、ふとした拍子に噴き出すというか…。僕自身も40代に入ったあたりから、同じ感覚を抱える読者の言葉にやたら共感するようになりました。 この本は、そうした“静かな不安”に対して、派手な成功論ではなく、日常の手触りを取り戻す方向から効いてきます。たとえば、「干された時にしかできないことがある」という一節は、落ち込んだ時期をただの停滞と見るのではなく、次に備える時間として扱う視点をくれます。また、「無事な毎日がいちばんの幸せ」という話は、先の見えない時期でも、今日の生活を丁寧に受け取るだけで気持ちがすっと整う感覚がありました。さらに、人間関係についても「与える側に回ることで魅力が生まれる」という考え方が、50代以降の人付き合いのしんどさを別の角度から照らしてくれます。 読み進めると、50代だけの話ではなく、「今のままじゃだめな気がするけど、何を変えればいいかわからない」と感じている人全般に刺さる内容だと分かります。がんばり続けてきた人ほど、自分を追い込みすぎていることに気づきにくいので、こういう“立ち止まり方”を教えてくれる本は貴重です。 特に「自分にとって大事な人は誰か」「大事なことは何か」を静かに見直したい人にはすごく合うと思います。人生の後半戦をどう整えるかを、現実的なラインで考えたいときに手元に置いておきたい一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第8章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの17%が集中しています。
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