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逆ソクラテス (集英社文庫)

逆ソクラテス (集英社文庫)

伊坂幸太郎

集英社 / 2023-06-20

累計読者数16
平均ハイライト数 4.4件/人
推定読了時間 約3時間58分
star総合評価 51/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 42%

この本について

人と接していると、「この態度、本当に自分の選択だったっけ?」と後からモヤモヤすることがあります。強い人の前では黙って、弱い人には強く出てしまうとか、誰かの先入観に引っ張られて自分の判断が揺れるとか。大人になっても、こういう情けなさって完全には消えないですよね。僕も仕事で同じような後悔を繰り返しています。 『逆ソクラテス』は、そんな自分の弱さを真っ正面から扱う物語でした。子どもたちの視点なのに、彼らが言う「相手によって態度を変えるのは恰好悪い」とか「僕はそうは思わないとちゃんと表明する」という姿勢が、こちらの胸に刺さるんです。先入観の怖さや、ルールに書かれていない場面でどう振る舞うか、といったテーマが、妙に日常へ持ち帰りやすい形で描かれています。 読みながら、「大人だって完璧じゃないし、むしろ子どもの頃より自信のない場面が増えてるよな」と思い知らされつつも、自分の判断を少し丁寧に扱ってみようとか、弱い立場の相手にこそ誠実でいようとか、そんな行動の微調整をしたくなる本でした。過度に勇気づけられるわけじゃないけれど、明日ちょっとだけマシな態度を選べる気がします。 他人の目に振り回されやすい人、自分の意見を飲み込みがちな人には特に届くと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

逆転劇なるか!? カンニングから始まったその作戦は、クラスメイトを巻き込み、思いもよらぬ結末を迎える(逆ソクラテス)。足の速さだけが正義……ではない? 運動音痴の少年は、運動会のリレー選手にくじ引きで選ばれてしまうが(スロウではない)。最後のミニバス大会。五人は、あと一歩のところで、“敵”に負けてしまった。アンハッピー。でも、戦いはまだ続いているかも(アンスポーツマンライク)。など短編全5編の主人公はすべて小学生。デビュー20年目の新境地ともいえる本作は、伊坂幸太郎史上、最高の読後感! 2021年本屋大賞第4位。柴田錬三郎賞受賞作品。
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