
逆ソクラテス (集英社文芸単行本)
伊坂幸太郎
集英社 / 2023-06-20
累計読者数32
平均ハイライト数 8.4件/人
推定読了時間 約3時間58分
star総合評価 54/100
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この本について
人と関わっていると、「あれ、自分の感じ方ってそんなに間違ってる?」と不意に揺さぶられる瞬間があります。誰かの一言で好きなものが急にダサく思えたり、理不尽さに怒りたいのに言葉が出てこなかったり。大人になっても、その小さな揺らぎに振り回されることってありますよね。 『逆ソクラテス』は、その揺らぎを無理に消そうとはしません。むしろ、「それでいい」と言いながら、どう折り合いをつけていくかを子どもたちの眼差しで見せてくれる本です。たとえば、自分の感じ方を奪われそうになった時に、小さく「僕はそうは思わない」と心の中で言ってみること。相手の態度や噂に飲まれそうな時でも、自分の判断の居場所を残しておくこと。あるいは、迷惑をかけてくる人に真正面から変わることを期待せず、「楽しみを見つけられない可哀想な人だ」と距離を取る視点を持つこと。どれも大げさじゃないのに、日常の息苦しさをそっと軽くしてくれます。 誰かに左右されやすい自分に疲れた時、「それでも自分で選んでいいんだ」と思い出したい人に届く本だと思います。子どもたちの言葉を借りながら、自分の軸をもう一度そっと拾い上げたい時に、ちょうどいい一冊です。
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出版社による紹介
逆転劇なるか!? カンニングから始まったその作戦は、クラスメイトを巻き込み、思いもよらぬ結末を迎える(逆ソクラテス)。足の速さだけが正義……ではない? 運動音痴の少年は、運動会のリレー選手にくじ引きで選ばれてしまうが(スロウではない)。最後のミニバス大会。五人は、あと一歩のところで、“敵”に負けてしまった。アンハッピー。でも、戦いはまだ続いているかも(アンスポーツマンライク)。など短編全5編の主人公はすべて小学生。デビュー20年目の新境地ともいえる本作は、伊坂幸太郎史上、最高の読後感! 2021年本屋大賞第4位。柴田錬三郎賞受賞作品。
読んだ内容を、もう忘れない。
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