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義経じゃないほうの源平合戦 (文芸社文庫)

義経じゃないほうの源平合戦 (文芸社文庫)

白蔵 盈太

累計読者数4
平均ハイライト数 2.5件/人
star総合評価 53/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 87%

この本について

仕事でも人間関係でも、「自分はもっと別のタイプだったらうまくやれたのに」と、つい他人のやり方が眩しく見える時があります。任される役割にもしっくりこなくて、気づけば周りの“正解”を探してしまう。でも、結局どれもしっくりこないまま時間だけ進む。そんなモヤモヤに心当たりがある人には、この本の抜粋が妙に刺さると思います。 作中で何度も語られる「龍には龍にしか、虎には虎にしかできぬことがある」という視点は、自己肯定の話ではなく、もっと現実的な役割の話なんですよね。総大将は、派手に戦うよりも兵站を整えることのほうがよっぽど重要だとか、以心伝心は結局のところ日々の地道なやり取りがないと成立しないとか、そういう“地に足のついた仕事観”が、歴史物を読みながら自然と響いてきます。 特に、目先の勝敗だけでなく「その先に何があるかまでを考えるのが自分の仕事なのでは」と悩む描写は、立場や役割に迷う大人ほど共感が強いと思います。自分の得意不得意を無理に塗り替えるのではなく、いまの役目の本質を静かに見直すような読後感がありました。 派手な英雄譚ではなく、「自分の立場にどう向き合うか」で悩んでいる人に届く一冊です。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

やっぱり鎌倉なんか、来るんじゃなかった。蒲御厨でひっそりと暮らしていた範頼は、命の危機を感じて頼朝のもとへ馳せ参じた。だが、会って早々、兄の怒りに触れ言葉も出ない。ちくしょう、怖すぎるだろ、この兄さま。そんな時、助け舟を出してくれたのが、弟の義経だった。打倒平家に燃え勇猛果敢に切り込んでいく弟を横目に、兄への報告を怠らず、日々の兵糧を気にする自分の、なんと情けないことか。誰もが畏れる知略家の頼朝と戦に関しては天賦の才を持つ義経。二人の天才に挟まれた、地味だが堅実で非情になれない男、源範頼の生きる道。
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