ヨムナビ
塞王の楯 下 (集英社文庫)

塞王の楯 下 (集英社文庫)

今村翔吾

累計読者数3
平均ハイライト数 4件/人
star総合評価 40/100
boltライト読書型

この本について

人と関わっていると、どうしても「自分は誰かを傷つけてしまっていないか」とか、「役に立てている場所って本当にここなんだろうか」といったモヤモヤが出てきます。仕事でも家庭でも、正しさと弱さが同居する自分に少しうんざりする日もあります。そんなときに『塞王の楯 下』を読むと、勝ち負けとか優劣とは別のところで、人の心がどう積み上がっていくのかを静かに教えてくれる感覚がありました。 この物語の人たちは、強さだけで立っているわけではなく、迷いながら、それでも誰かを守りたいという思いに突き動かされていきます。矛でも楯でもなく、結局は人の心が泰平をつくるという視点に触れると、立場やスキルの差ではなく、関わり合う意志そのものが場を動かすんだなと腑に落ちていきます。そして、大小さまざまな石が嚙み合って石垣になるように、自分も「形が整っているかどうか」ではなく、「置かれた場所で意味を持つ存在なんだ」と思えるのが、この本の大きな効き目です。 さらに、将としては二流かもしれないと言われる高次が、それでも人の力を信じ、任せ、責任を負う姿は、組織で働く誰にとっても救いがあります。完璧さではなく、関係の築き方によって周囲が力を出し始める様子は、自分の仕事への姿勢をそっと修正してくれるはずです。 自分の役割に迷っている人、人との関わりに正解を求めすぎて疲れている人には、特に深く届く一冊だと思います。

この本に似ている本

すべて見る arrow_right_alt

今村翔吾の他の作品

すべて見る arrow_right_alt
library_books似た本をもっと見るmap書籍マップで探すroute読書パスガイドauto_awesomeAI診断で次の1冊を探す

読んだ内容を、もう忘れない。

BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。

無料ではじめる

クレジットカード不要