
じんかん
今村翔吾
講談社 / 2020-05-27
累計読者数6
平均ハイライト数 5件/人
推定読了時間 約6時間56分
star総合評価 46/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 42%
この本について
最近、人と関わるたびに「自分は正しいと思い込みすぎてないか」「誰かを裁いてスッキリしているだけじゃないか」と不意にモヤつくことがあります。善悪の線引きに迷うというより、そもそもその線は自分の都合でしかないんじゃないか……と足が止まる感じです。 『じんかん』を読んで強く残ったのは、その迷いを避けずに、むしろ直視させてくれる視点でした。自分の“善”がどれほど容易に暴走するか、人を信じるという行為の裏にはどれほどの疑いが潜んでいるか。綺麗ごとではなく、具体的な言葉と場面で突きつけてくるので、読んでいて自分の内側がじわじわ揺さぶられます。そして「信じるとは疑うことと同じさ」という一文のように、白黒つけられない関係性の中でどう立ち回るかを、自分ごととして考えたくなるんです。 もう一つ印象的だったのは、茶の湯や宗教の思想が、知識としてではなく“生き方の差”として描かれているところでした。文章を学ぶか、実践を選ぶか。相手の望みを汲むか、裏をかくか。歴史物なのに、仕事や人間関係の現場でそのまま使える視点ばかりで、不思議と今の生活の手触りとつながる瞬間が多い作品です。 人間を単体ではなく「人と人のあいだ」として捉えたい人、善悪の軸を一度疑ってみたい人には、とても静かに効いてくる一冊だと思います。
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多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの24%が集中しています。
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出版社による紹介
戦国時代の三悪人の一人として名高い松永久秀。その生涯を、絶望的貧困から立ち上がり、一国の城主として大成、さらに最後、織田信長に攻められ自害するまであまさず余さず描く。『童の神』で直木賞候補となった今最も勢いのある若手歴史作家による、圧巻の戦国巨編!
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