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奇書の世界史 歴史を動かす“ヤバい書物”の物語

奇書の世界史 歴史を動かす“ヤバい書物”の物語

三崎 律日

累計読者数39
平均ハイライト数 14.7件/人
推定読了時間 約6時間17分
star総合評価 60/100
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この本について

最近、「自分の価値観ってどこから来てるんだろう」とふと立ち止まる瞬間が増えました。科学を信じているつもりでも、よく考えると根拠より“雰囲気”で判断していたり、過去の人を笑いながら同じような思い込みの中で生きていたり。そんな自分にちょっとモヤっとしたとき、この本が意外なところで効きました。 『奇書の世界史』は、歴史を動かした“ヤバい書物”を紹介する一冊なんですが、ただの珍本紹介ではありません。読者が刺さっていた抜粋を読むと分かる通り、当時の人が本気で信じていた世界の“ズレ”が丁寧に描かれていて、そのズレがいまの私たちにも普通に起きていることをやんわり突きつけてきます。「武器軟膏」の話なんてまさにそうで、理性的に見える判断ほど簡単に間違う、という怖さと滑稽さが妙にリアルでした。また、ダーガーの章のように、価値観の外側に押し出された人が何を抱えて生きていたのかを知ると、一人の人間の“認識の世界”がいかに閉じたり開いたりするのかが見えてきます。 この本が効いたのは、過去の価値観の変化を知ることで、いま自分が立っている地図の“位置”が少しだけ見えるようになったところです。自分の思考の癖や偏りを、少し距離を置いて見たい人に刺さる一冊だと思います。

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