
論理哲学論考 (光文社古典新訳文庫)
ヴィトゲンシュタイン and 丘沢 静也
光文社 / 2003-08
累計読者数33
平均ハイライト数 5.8件/人
推定読了時間 約5時間36分
star総合評価 42/100
start序盤集中型
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この本について
日々の会話や仕事の文章で、「なんでこんなに噛み合わないんだろう」とか、「自分の考えを整理しているつもりなのに、どこかで混線してしまう」という感覚、けっこうありますよね。考えるよりも先に言葉が走ってしまって、何に引っかかっているのか自分でもわからなくなるあの感じです。 『論理哲学論考』を読むと、その混線の正体が少しだけ見えてきます。たとえば、命題がどう組み立てられているかとか、部分の真理値から全体がどう決まるのか、といった“言語の仕組み”の話がずっと続くんですが、これが意外と日常的なモヤモヤとつながるんです。「この言い方はそもそも成立しない」と判断できるようになったり、「自分はいま事実の話をしているのか、それとも可能性の話をしているのか」が見分けやすくなったりする。世界の話ではなく、言語の構造を理解することで思考が整理される、という感覚に近いです。 さらに、この本は“世界をどう見るか”というより、“世界をどう表現できるか”に境界線を引いてくれるところが効きます。論理空間とか可能的世界といった概念も、難しそうに見えて、結局は「何を語り得て、何を語れないのか」という問いにつながっていて、自分の中の余計な混乱を減らす役割を果たしてくれるんですよね。 自分の思考の土台ごと点検してみたい人に向いている一冊です。
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出版社による紹介
「およそ語られうることは明晰に語られうる。そして、論じえないことについては、人は沈黙せねばならない」―本書は、ウィトゲンシュタイン(1889‐1951)が生前刊行した唯一の哲学書である。体系的に番号づけられた「命題」から成る、極度に凝縮されたそのスタイルと独創的な内容は、底知れぬ魅力と「危険」に満ちている。
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