
のぼうの城 下 (小学館文庫)
和田竜
小学館 / 2010-10-06
累計読者数6
平均ハイライト数 3.5件/人
推定読了時間 約2時間28分
star総合評価 52/100
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この本について
仕事でも人間関係でも、「自分はもっとやれるはずなのに、総大将として振る舞えと言われると身がすくむ」ときがあります。立場だけが先に大きくなって、心が追いつかない感じです。そんなときに『のぼうの城 下』を読むと、肩の力が少し抜けます。読者が抜き出している場面を見ていると、刺さっているのは“強さの形がひとつじゃない”というところなんですよね。 成田長親は、総大将なのに何かを「できる」わけではない。むしろ無能に見えるほど飄々としていて、家臣たちに自由にさせてしまう。しかし、だからこそ周りが勝手に支え始める。去りたい者は去らせる、城に残る者は残る――その距離の取り方が、結果として信頼になる。自分が前に出て動かないとチームがまとまらないと思い込んでいる時期ほど、この感覚が沁みます。 もうひとつ印象的なのは、「有能なるも敵には無能を示せ」という視点です。効率や成果を追うとどうしても最短距離を求めたくなるけれど、あえて鈍く見せることで相手の動きを誘う。仕事でも、すぐ答えを出さない方が物事が進む場面ってありますよね。これを戦の駆け引きとして描くからこそ、日常の判断にも置き換えやすい。 勢いではなく、じわっと効くリーダー像に触れたい人に向いています。自分の弱さごと引き受けながら進む方法を探しているとき、静かに背中を押してくれる一冊でした。
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多くの読者は第9章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの25%が集中しています。
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出版社による紹介
2012年11月2日(金)公開の映画化原作!2009年本屋大賞2位、 第139回(2008年上半期)直木賞ノミネートの戦国エンターテインメント大作! 「戦いまする」 三成軍使者・長束正家の度重なる愚弄に対し、予定していた和睦の姿勢を翻した「のぼう様」こと成田長親は、正木丹波、柴崎和泉、酒巻靱負ら癖のある家臣らの強い支持を得て、忍城軍総大将としてついに立ちあがる。 「これよ、これ。儂が求めていたものは」 一方、秀吉に全権を託された忍城攻城軍総大将・石田三成の表情は明るかった。 我が意を得たり、とばかりに忍城各門に向け、数の上で圧倒的に有利な兵を配備した。 後に「三成の忍城水攻め」として戦国史に記される壮絶な戦いが、ついに幕を開ける。 映画は、狂言界の至宝・野村萬斎による9年ぶりの主演で、2012年11月2日(金)公開。 ヒロイン・甲斐姫を榮倉奈々が演じる。
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