
アイネクライネナハトムジーク (幻冬舎文庫)
伊坂幸太郎
幻冬舎コミックス / 2019-06-24
累計読者数18
平均ハイライト数 5.9件/人
推定読了時間 約3時間17分
star総合評価 44/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 15%
この本について
仕事でも人間関係でも、「自分だけが大変なんじゃないか」とか、「あの選択は正しかったのかな」とか、ふと立ち止まる瞬間ってありますよね。私もよくそこで足が止まってしまうタイプなんですが、『アイネクライネナハトムジーク』を読んでいると、その“行き詰まり”が少しだけ溶けていく感覚がありました。大きな事件が起きるわけじゃないのに、日常の中の小さなズレや迷いがそのまま物語になっていて、自分の生活と地続きで読めるんです。 この本が効いてくるのは、まず「出会いの意味づけ」を急がなくていいと思わせてくれるところです。その時にはただの風みたいに過ぎていった出来事が、後から「あれが始まりだった」と分かる、という感覚。あの曖昧さごと肯定してくれるようで、無理に答えを急いでいた自分の肩の力が抜けました。もうひとつは、仕事や役割についての距離感です。「どの仕事も歯車なんだよ」という言葉が妙に効いて、卑屈にも傲慢にもならずに自分の立ち位置を見られるようになります。そして、人との噛み合いを“外交”みたいに扱う会話が出てきて、うまくいかなさも含めて人間関係を少し俯瞰できるようになるんです。 劇的な成功談ではなく、日常の中で自分の感情が静かに整っていく感じがほしい人に刺さる本だと思います。仕事や出会いに正解を求めすぎて疲れた時に、ちょうどいい温度でそばにいてくれます。
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出版社による紹介
「出会い」が紡ぐ──愛とか、恋とか。 素敵な出会いを探すサラリーマン、妻に出て行かれた中間管理職、声しか知らない相手に恋する美容師、元いじめっ子と再会してしまったOL、100円で歌のフレーズを提供する男……人生は楽しいことばかりじゃないけれど、道路工事の現場で、運転免許センターで、リビングで、駐輪場で、奇跡は起こる。 情けないけど、愛おしい登場人物たちが仕掛ける、不器用な駆け引きの数々。それは、ごく普通の人たちが巻き起こす“小さな奇跡の物語”──
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