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木挽町のあだ討ち(新潮文庫)

木挽町のあだ討ち(新潮文庫)

永井紗耶子

新潮社 / 2023-01-18

累計読者数11
平均ハイライト数 6.4件/人
推定読了時間 約3時間49分
star総合評価 49/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 36%

この本について

仕事でも人間関係でも、「こうすべきだ」と自分で自分を縛ってしまう時ってありませんか。筋を通したい気持ちと、本音のしんどさのあいだで身動きが取れなくなるあの感じです。理屈では分かっているのに、心がついてこない。私もよくそこで足が止まります。 『木挽町のあだ討ち』を読んでいると、登場人物たちがまさにその狭間でもがいていて、妙に胸の奥がざわつきました。仇討ちという一見きっぱりした世界の話なのに、実際に描かれているのは、「やるべきこと」と「本当の気持ち」が食い違う苦さや、「道理」に押しつぶされそうになる弱い瞬間ばかり。でもそこで、芸人や町人がぽつりと漏らす「逃げてもいい」「腹を満たして笑うこと」という言葉が、驚くほど現実的なんです。立派な教訓じゃなく、日常の中で人がどう折り合いをつけて生きていくかの話として染みてきます。 何より、この物語の人物たちは、自分の暗い部分や情けなさを隠しきれないまま、それでも誰かを救おうとしたり、自分の筋を探したりします。その不器用さに触れていると、「強さってこういう形もあるのか」と少し呼吸が楽になります。筋を通すか揺らぐか、白黒つける以外の道がちゃんとあることを、静かに示してくれるような本です。 「自分の気持ちと役割のあいだで迷い続けている人」に、じわっと効くと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

ある雪の降る夜に芝居小屋のすぐそばで、美しい若衆・菊之助による仇討ちがみごとに成し遂げられた。父親を殺めた下男を斬り、その血まみれの首を高くかかげた快挙は多くの人々から賞賛された。二年の後、菊之助の縁者という侍が仇討ちの顛末を知りたいと、芝居小屋を訪れるが――。現代人の心を揺さぶり勇気づける令和の革命的傑作誕生! ご購入いただいた方全員に、声優・関智一さんによる冒頭部分の朗読、20分のフルバージョンをスペシャルプレゼント! 巻末に掲載された二次元バーコードあるいはURLからお聴きいただけます。※購入者特典は事前の予告なく掲載が終了する場合があります。
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