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木挽町のあだ討ち

木挽町のあだ討ち

永井紗耶子

新潮社 / 2023-01-18

累計読者数6
平均ハイライト数 5.5件/人
推定読了時間 約3時間49分
star総合評価 47/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 44%

この本について

最近、自分の中の「こうありたい」と現実の折り合いがつかなくて、気持ちの置き場がわからなくなることがよくあります。筋を通したい気持ちはあるのに、状況に流される自分もいて、そのどちらが正しいのか決めきれないまま日々が過ぎる。たぶん、同じように迷っている人は多いんじゃないでしょうか。 『木挽町のあだ討ち』を読んでいて印象的だったのは、登場人物たちが“迷いを抱えたまま生きている”ところでした。義を貫くことの難しさも、割り切れなさも、恥でも弱さでもなく、人が生きる姿そのものとして描かれている。特に、己の想いに従いつつも誰かを頼る必要に気づいていく場面があって、「覚悟って、ひとりで背負うことじゃないんだな」と静かに視点が変わりました。さらに、歌舞伎の世界で男でも女でもない“型”に身を置く人物の描写が、肩書きや性別に縛られがちな自分の感覚をほぐしてくれました。世間の枠からこぼれても、生き方としての強さはちゃんと残るんだな、と。 この本は、何かを成し遂げようとしている人よりも、「今のままじゃない気がするけど、どう動けばいいかはまだ言葉にならない」という人にこそ響く気がします。迷いを抱えた自分を否定しないまま、少しだけ前に進むための勇気をもらえる一冊でした。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

ある雪の降る夜に芝居小屋のすぐそばで、美しい若衆・菊之助による仇討ちがみごとに成し遂げられた。父親を殺めた下男を斬り、その血まみれの首を高くかかげた快挙は多くの人々から賞賛された。二年の後、菊之助の縁者という侍が仇討ちの顛末を知りたいと、芝居小屋を訪れるが――。現代人の心を揺さぶり勇気づける令和の革命的傑作誕生! ご購入いただいた方全員に、声優・関智一さんによる冒頭部分の朗読、20分のフルバージョンをスペシャルプレゼント! 巻末に掲載された二次元バーコードあるいはURLからお聴きいただけます。※購入者特典は事前の予告なく掲載が終了する場合があります。
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