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小説 言の葉の庭 (角川文庫)

小説 言の葉の庭 (角川文庫)

新海 誠

累計読者数9
平均ハイライト数 6.1件/人
推定読了時間 約7時間47分
star総合評価 55/100
trending_up後半加速型
check_circle推定完走率 64%

この本について

仕事でも人間関係でも、表向きはうまくやれているのに、ふとした瞬間に「自分はいま何が好きで、どこに向かっているんだろう」と止まってしまうことがあります。会いたい人がいる気がするのに、その“誰か”の顔が浮かばない。そんな宙ぶらりんな感覚って、口に出しにくいけれど、多くの人が抱えているものだと思います。 『小説 言の葉の庭』は、その曖昧な不安や孤独を、少し遠くからそっと触るように描いてくれます。好きなものを言語化できないまま大人になったり、外からは分からない地獄をそれぞれ抱えていたり、人が感情で動いてしまう弱さに振り回されたり。作中の人物たちが経験する揺れ方が、自分の内側にある湿った部分と重なってくるんです。とくに、理由なく会える相手がいないという感覚に共鳴した人には、胸の奥で静かに灯るものがあるはずです。 この物語が効いてくるのは、無理に前向きにさせるからではなく、自分の揺れをそのまま置いておいていいんだと示してくれるところでした。好きなものが分からなくても、目標が三日で変わっても、誰かに頼れなくても、とりあえず今日の自分を抱えたまま立っていればいい。そのうえで、なにかを創りたい気持ちが少しでもあるなら、小さく動いてみればいい。そんな実感が残ります。 迷いを抱えたままでも進みたいと思っている人に刺さる一冊です。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

また会うかもね。もしかしたら。雨が降ったら―。雨の朝、静かな庭で2人は出会った。靴職人を志す高校生の孝雄と、謎めいた年上の女性・雪野。迷いながらも前に進もうとする2人は、どこへ足を踏み出すのか。圧倒的な支持を受けた劇場アニメーション『言の葉の庭』を、新海誠監督みずから小説化。アニメでは描かれなかった人物やエピソードを多数織り込み、小説版ならではの新たなる作品世界を作り上げた傑作。
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