
会話を哲学する~コミュニケーションとマニピュレーション~ (光文社新書)
三木 那由他
累計読者数32
平均ハイライト数 24.1件/人
star総合評価 70/100
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この本について
人と話していて、「伝わったはずなのに、なぜか噛み合わない」みたいな場面ってありませんか。気持ちは共有しているつもりなのに、相手の反応を見ると、自分だけ別の前提で動いていた気がして落ち込むことがある。僕もよくやらかします。 で、その度に「結局、会話って何なんだろう」と考え込んでしまうのですが、この本はそのモヤモヤにゆっくり手を伸ばしてくれました。 印象的なのは、会話を「気持ちの受け渡し」ではなく、ふたりの間に少しずつ積まれていく“約束事”だと捉える視点です。『めぞん一刻』の五代くんが、亡き惣一郎さんに語りかける場面が例に出てきますが、あのシーンって感情そのものより、「これからのふたりの行動がどう変わるのか」という約束のニュアンスがすごく強いんですよね。読者がそこを保存しているのも、「わかってほしい」だけじゃ前に進めない経験があるからだと思います。 また、会話にはどうしても“相手を動かしたい”気持ちが混ざる。その働きをマニピュレーションと呼び、コミュニケーションと意図的に分けて考えるところも、日常のすれ違いをほどく助けになりました。 「相手の気持ちは察している。でも、あえて言葉にしてもらいたいのはなぜか」「言った・言わない以上の何が会話を動かしているのか」。そんな疑問に落ち着いた場所をくれる本です。 人との距離感に悩む人に、静かに刺さると思います。
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出版社による紹介
『ONE PIECE』『鋼の錬金術師』...あの登場人物たちが会話を通じて企んでいること―。私たちは会話を通じて何を伝え、何を企んでいるのか。あるいは相手の心理や行動にどんな影響を及ぼそうとしているのか。漫画や小説など、27のフィクション作品を題材に、「会話」という営みを徹底分析!
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