
ご冗談でしょう,ファインマンさん 上 (岩波現代文庫)
R.P.ファインマン and 大貫 昌子
この本について
仕事でも勉強でも、手を動かしているはずなのに「自分は何をしているんだろう…」と急にむなしくなる瞬間ってありますよね。意味が見えないまま作業だけが積み上がっていくと、どこかで集中も情熱も切れてしまう。頭では「もっと挑戦したい」と思うのに、実際の行動が伴わないこともある。僕もよくそこで足が止まります。 そんな停滞を揺さぶってくれるのが『ご冗談でしょう、ファインマンさん』でした。と言っても、何か立派な教訓が示される本ではなく、ファインマンがただ自分の好奇心に従って動き、人に説明し、失敗し、笑いながら進んでいく姿が延々と語られるだけです。でもその「動いて、触れて、理解していく」流れがやけに胸に残るんです。ロスアラモスの若者たちが、仕事の意味を聞いただけで突然生き生きしはじめた話なんて、まさに自分の毎日の姿勢に刺さりますし、丸暗記ではなく“本当に理解する”ことの大切さを、説教ではなく体験談として見せられると、自然と自分の行動を見直したくなる。 そして何より、ファインマンが万能ではなく、抜けていたり焦ったり、時に大切なことを見落としたりするところがいいんですよね。「できるけどやらないだけ」という逃げを彼自身もしていたと語るあたりは、妙に安心するし、逆に背中を押されます。深刻に自己改善しようと構えるというより、「もうちょっと好奇心のまま動いてみるか」と思える本です。 肩に力を入れずに、自分の興味をもう一度拾い直したい人に刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの35%が集中しています。
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