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夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)

夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)

森見 登美彦

KADOKAWA

累計読者数117
平均ハイライト数 4.9件/人
推定読了時間 約3時間56分
star総合評価 51/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 26%

この本について

仕事でも私生活でも、気づけば「正しさ」とか「効率」みたいな軸で自分を締めつけてしまうことがあります。頭では分かっていても、余白とか遊び心を後回しにしてしまう感じです。そんなときに森見登美彦さんの『夜は短し歩けよ乙女』を読み直すと、思考がいったんほどけて、別の呼吸が入ってくるようでした。 登場人物たちが失敗したり遠回りしたりしながらも、なぜか世界が鮮やかに回っていく。その描き方が、読者が保存していた抜粋にも表れているように思います。たとえば、どうしようもなく行き詰まった気持ちを「春画をまとめて破る」と表現する潔さや、飲み物が体の中で小さな温かみに変わる描写のような、過剰でも合理的でもない感覚の動き。あるいは、大切な本を失ったときのじわっと残る罪悪感。どれも、現実の私たちが抱える曖昧なモヤモヤにそのまま触れてきます。 物語そのものが悩みを解決してくれるわけではありませんが、読んでいるうちに「行き詰まり=悪いこと」ではなく、「迷いながらも動いている」という別の見え方が出てくる。肩の力が少しだけ抜けるというか、世界の密度がいつもより濃くなる瞬間があります。特に、理屈だけでは動けなくなりがちな人にはしっくりくるはずです。 なのでこれは、効率ではなく“寄り道の価値”を思い出したい人に刺さる一冊です。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

大学のクラブの後輩に恋をした「先輩」こと私は、なんとか彼女の目にとまらんとするため努力をするのだが...。しかし天真爛漫な彼女「黒髪の乙女」は私の事などどこ吹く風。京都の街ではおかしな騒動が今日も勃発中!
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