ヨムナビ
最貧困女子

最貧困女子

鈴木大介

幻冬舎

累計読者数37
平均ハイライト数 13.4件/人
推定読了時間 約2時間13分
star総合評価 65/100
trending_up後半加速型
check_circle推定完走率 51%

この本について

ときどき、自分の見えている世界がどれだけ狭いのか不安になります。たとえば「貧困」と聞いても、同じ収入でもやれている人がいるなら努力不足なんじゃないか……そんな空気がどこかにあって、自分も無意識にその枠で考えていたかもしれない。けれど、心のどこかで「それだけで説明できるわけがないよな」とモヤモヤも残るんですよね。 『最貧困女子』を読むと、このモヤモヤがかなり解けます。低所得そのものより、「家族・地域・制度」という三つの縁が断たれているかどうかが、本当に人を追い詰めるんだと気づかされました。数字の問題じゃなく、人間関係が抜け落ちたとき何が起こるのか。腹を減らした子どもを見ても誰も声をかけない社会で、「自己責任」という言葉がどれだけ雑に使われているのか。読み進めるほど、議論からこぼれ落ちていく“本当に助けを必要としている人”の存在が立ち上がってきます。 もうひとつ大きかったのは、支援の側にいる人たちが「良かれと思って」やっていることが、当事者にとっては自由を奪う行為として受け取られる現実です。頼ったら元の地獄に送り返されるなら、そりゃ行政を避けるよな、と。支援には“正しさ”より“使いたくなるかどうか”が欠かせない、という視点は、ふだんの人間関係にも通じるところがありました。 誰かを安易に裁いてしまいそうになるとき、その手を一度止めたい人に刺さる本です。自分の物差しの限界を静かに突きつけられる一冊でした。

この本に似ている本

すべて見る arrow_right_alt

鈴木大介の他の作品

すべて見る arrow_right_alt
書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

働く単身女性の3分の1が年収114万円未満。中でも10~20代女性を特に「貧困女子」と呼んでいる。しかし、さらに目も当てられないような地獄でもがき苦しむ女性たちがいる。それが、家族・地域・制度(社会保障制度)という三つの縁をなくし、セックスワーク(売春や性風俗)で日銭を稼ぐしかない「最貧困女子」だ。可視化されにくい彼女らの抱えた苦しみや痛みを、最底辺フィールドワーカーが活写、問題をえぐり出す!
library_books似た本をもっと見るmap書籍マップで探すroute読書パスガイドauto_awesomeAI診断で次の1冊を探す

読んだ内容を、もう忘れない。

BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。

無料ではじめる

クレジットカード不要