
逆襲される文明 日本人へIV (文春新書)
塩野 七生
文藝春秋 / 2017-09
累計読者数3
平均ハイライト数 15件/人
推定読了時間 約5時間
star総合評価 55/100
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この本について
社会のニュースを見ていても、仕事の現場を眺めていても、「なんでこんなに話が噛み合わないんだろう」と感じることがあります。相手も現実的に動くはずだ、と思っていたのにまったく違う方向に転ぶこともあって、正しさだけでは説明できない世界の複雑さに、私もよく立ち止まります。 この本は、そういう“今のモヤモヤ”を歴史という長いスパンに置き直してくれるところが効きます。宗教や価値観がぶつかるとき、そこには「自分は信じていなくても他者の信仰は尊重する」という多神教的な姿勢があるかどうかで、世界の風景が大きく変わるという話。あるいは、現実的な人ほど「相手も合理的に動くだろう」と誤解しやすいというマキアヴェッリの指摘。どれも、いま私たちが直面している問題の“根っこ”を静かに照らしてくれる感じがあります。 もうひとつ印象に残るのは、危機にどう向き合うかという視点です。ローマやフィレンツェの例が示すのは、特別な秘策ではなく、すでに持っている力や人材を見直すという、ごく地味だけれど効く方法でした。現代の私たちの悩みにも、そのまま染み込む考え方だと思います。 歴史を知りたい人よりも、「世界の理不尽さに疲れたけれど、少し俯瞰して考えてみたい」という人に刺さる一冊です。
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出版社による紹介
イスラム国の蛮行、ヨーロッパの不協和音、押し寄せる難民、トランプ登場...大変動期の今こそ歴史に学ぶべきではないか。古代ギリシア、ローマ帝国、中世ルネサンスと、半世紀にわたって文明の繁栄と衰退を見つめ続けた著者が導きだしたものは。
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