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文明が衰亡するとき(新潮選書)

文明が衰亡するとき(新潮選書)

高坂 正堯

新潮社 / 2012-05-25

累計読者数6
平均ハイライト数 21.8件/人
推定読了時間 約3時間52分
star総合評価 53/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 14%

この本について

最近、社会の変化のスピードに気持ちが追いつかないという話をよく聞きます。新しい技術にどう向き合うかとか、組織がどこへ向かうのかとか、自分の力ではどうにもできない大きな流れの中にいる感じがして、なんとなく落ち着かない。僕自身もよくその感覚に陥ります。 『文明が衰亡するとき』を読んでいて思ったのは、こういうモヤモヤって実は昔から人間が抱えてきたものなんだな、ということでした。たとえば、成功した組織ほど新しい技術を怖がる話や、制度よりも人の質が組織を決めてしまう話、そして豊かさが人を柔らかくしてしまう話。どれもいまの社会や仕事の現場で見かける光景とほとんど同じで、歴史を読むというより、自分の足元を照らされているような感覚がありました。 この本が効くのは、目の前の問題を大きくしすぎてしまったときに、視点を少し引き上げてくれるところです。ローマがなぜ長く続いたのか、逆にどこから歯車が狂ったのか、具体的なエピソードを通して読むことで、いまの組織や社会で起きていることを別の角度から考えられるようになる。もちろん、歴史がそのまま解決策をくれるわけではないですが、状況の見え方が変わるだけで判断がしやすくなる瞬間がありました。 いまの働き方や社会の空気に違和感があるけれど、単なる愚痴では終わらせたくない人に向いている一冊です。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

なぜ文明は衰亡してしまうのか? 繁栄の中に隠された失敗の本質とは? 古代の巨大帝国ローマ、中世の通商国家ヴェネツィア、そして現代の超大国アメリカ……栄華を極めた強国が衰退する過程を詳しく検証、その驚くべき共通項を洞察する。人類の栄光と挫折のドラマを描く、日本人必読の史的文明論。
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