
力と交換様式
柄谷 行人
文藝春秋 / 2023-05-18
累計読者数5
平均ハイライト数 37.8件/人
推定読了時間 約2時間58分
star総合評価 62/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 17%
この本について
仕事でも日常でも、「自分の意思で動いているつもりなのに、実は何かの仕組みに乗せられているだけなんじゃないか」と感じるときがあります。頑張っても景色が変わらない感じとか、構造の外側に出られない窮屈さとか。僕自身、このモヤモヤを言語化できずに長いこと放置していました。 『力と交換様式』は、その感覚に対して正面から説明してくれる本でした。たとえば資本が“差異を生産する力”として働き、僕たちの行動までそのロジックに巻き込んでしまう仕組み。あるいは人と人の「間」で起きている交換のかたちが、思っている以上に生き方を決めてしまうこと。宗教や国家すら、過去の交換様式の積み重ねとして読み替えていく視点もあって、自分がどんな力の中で動いているのかが少し見えてきます。 面白いのは、この本が「だからこうしよう」とは言わないところです。むしろ、僕らの意思とは別に訪れてしまう力や構造をどう受け止めるかを考えるきっかけをくれる。読んでいると、自分の行動が何に駆動されているのかを一段深く見つめ直す余裕が生まれます。 構造に振り回されている感覚が続いている人、自分の動きの源泉を知りたい人には特に刺さると思います。
analytics
読書インサイト
ハイライト密度
開始終了
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの48%が集中しています。
読書の順序
この本の前に読まれた本
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
絶望的な未来にも〈希望〉は必ずある 1970年代後半から文芸批評家として活躍し、90年代後半からはマルクスやカント、ホッブスの読解から「交換」に着目した理論で社会や歴史を読み解いてきた柄谷行人さん。 その集大成ともいうべき『力と交換様式』では、社会システムをA=贈与と返礼の互酬、B=支配と保護による略取と再分配、C=貨幣と商品による商品交換、D=高次元でのAの回復という4つの交換様式によって捉え、とりわけ資本主義=ネーション=国家を揚棄する、人間の意思を超えた「D」の到来をめぐって思考を深めた。 「Aの回復としてのDは必ず到来する」。 民主主義と資本主義が行き詰まりを見せる混迷の危機の時代、 絶望的な未来に希望はどう宿るのか。その輪郭はどのように素描可能か。 『トランスクリティーク』『世界史の構造』、そして『力と交換様式』を貫く「交換様式」の思考の源泉に迫る。 目次 I: 著者と読み解く『力と交換様式』 ・世界は交換でわかる」 柄谷行人×池上彰 ・『力と交換様式』をめぐって 柄谷行人×國分功一郎×斎藤幸平 ・モース・ホッブズ・マルクス」 II: 「思考の深み」へ (『力と交換様式』を書くまで) ・可能性としてのアソシエーション、交換様式論の射程 ・交換様式と「マルクスその可能性の中心」 ・文学という妖怪 ・仕事の反復性をめぐって 思想家の節目 III: 柄谷行人『力と交換様式』を読む ・『力と交換様式』を読む 大澤真幸、鹿島茂、佐藤優、東畑開人、渡邊英理
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
無料ではじめる
クレジットカード不要








