
ハプスブルク帝国 (講談社現代新書)
岩崎周一
累計読者数10
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star総合評価 47/100
start序盤集中型
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この本について
仕事でも私生活でも、物事が思い通りに進まないと「運が悪かっただけなのか」「もっと力をつければコントロールできたのか」と考え込みがちですが、答えはいつも単純ではありませんよね。歴史を読んでいると、個人や組織が積み上げた努力と、どうしようもない外的要因が複雑に絡んで進んでいく様子に、少し気持ちが落ち着くことがあります。 この本を読んで強く感じたのは、ハプスブルク家の拡大も“幸運に恵まれたから”で片づけられないし、“実力があったから”の一言でも説明しきれないということです。周辺諸国の断絶という偶然に助けられながら、同時にシュタウフェン朝との関係構築や各地の諸身分との合意形成といった地道な政治が積み重なって、ようやく帝国として形を持ち始めた。その過程を丁寧に追うことで、私たちの日常でも「状況に振り回される感覚」と「自分で選び取る動き」が常にセットで存在していることを実感できました。 また、スイスの成立神話のように、後世の物語によって“わかりやすい歴史像”がつくられてしまうことにも触れていて、ひとつの出来事を表面だけで判断しない姿勢を自然に教えてくれます。統治や組織運営の裏側には、必ず利害の異なる人々の交渉があり、そこでの合意の積み重ねが未来をゆっくり動かしていくという視点は、仕事で判断に迷う場面でも支えになります。 歴史を「力の伸び縮みの物語」として読みたい人に、とても相性のいい一冊だと思います。
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出版社による紹介
広大な版図と多種多様な民族を支配下に置き、千年もの命脈を保った世界史上、最もユニークな帝国。その歴史がこの1冊ですべてわかる
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