
神聖ローマ帝国 「弱体なる大国」の実像 (中公新書)
山本文彦
中央公論新社 / 2024-04-22
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この本について
歴史を勉強していて、「結局この国って何だったの?」みたいな曖昧さにぶつかること、ありませんか。強いのか弱いのか、国なのか連合なのか、説明しようとすると急に自信がなくなるあの感じです。僕も神聖ローマ帝国についてはずっとそんなモヤモヤを抱えていました。 この本は、その“つかみどころのなさ”を無理に一本化せず、むしろ構造として丁寧に見せてくれるところが助かります。プーフェンドルフが「妖怪」と言い、ヴォルテールが「そもそも帝国でもない」と評した理由が、制度や歴史の積み重ねを追っていくと、意外なほど現実的に理解できるようになります。七人の選帝侯による国王選挙や、フェーデ禁止で裁判に紛争解決が寄せられていく流れなど、「弱いけれど壊れない仕組み」がどう作られていたのかが具体的に見えてきます。 読み終わる頃には、国家=中央集権という固定観念が少しほぐれて、「まとまらなさにも理由がある」という視点が手元に残ります。仕事でも、人や組織が思い通りに動かないときに、この“ゆるくつながる政治体”の歴史は意外と効いてきます。 歴史の“グレーゾーン”をそのまま受け止めたい人に刺さる一冊だと思います。
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出版社による紹介
ドイツを中心として領域を広げた神聖ローマ帝国。弱体と見られがちなこの国が長く存続したのはなぜか。捉えにくい大国の実像に迫る。
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