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興亡の世界史 近代ヨーロッパの覇権 (講談社学術文庫)

興亡の世界史 近代ヨーロッパの覇権 (講談社学術文庫)

福井憲彦

講談社 / 2017-10-10

累計読者数4
平均ハイライト数 8.5件/人
推定読了時間 約6時間50分
star総合評価 44/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 18%

この本について

歴史を読んでいて「結局、ヨーロッパが強かった理由って何なんだっけ」とか、「現代の国際関係のゴタゴタはどこから来たのか」がモヤッとしたままのこと、ありませんか。自分もそのあたりがずっと霧がかかったままで、単語だけ知っててもストーリーがつながらない感じが続いていました。 この本は、その霧をゆっくり晴らしてくれるタイプで、抜粋にもあるように“ヨーロッパの世紀”が偶然ではなく積み重ねの結果として形づくられていく流れが丁寧に描かれています。たとえば、中世のラテン語世界から近世の主権国家の成立へどうつながるのか。あるいは、工業化と国民国家がどうセットで作用し、なぜヨーロッパが世界資本主義の中心になったのか。さらに、移民や戦争が思わぬ形で文化を拡散し、逆に理解を妨げてもいたという“きれいごとだけではない”部分まで触れてくれるのがありがたいところです。 読んでいて感じたのは、歴史を“教訓”として押しつけてくるのではなく、いまの日常の「なぜこんな世界になっているんだろう」という感覚と自然につながっていくところでした。地図が頭の中で書き換わるような確認作業に近いので、暗記とは違う実感が残ります。 過去の出来事を大づかみに理解したいけれど、教科書的な説明では物足りない人に刺さる一冊だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

15世紀の大航海時代にアジア、新大陸に進出、激しい貿易戦争を繰り返しながらグローバル化を進め、幾多の戦乱と革命を経て国民国家を誕生させたヨーロッパ。産業革命と帝国主義により19世紀の世界に覇権を確立したが、二度の世界大戦で破局を迎える。その反省から生まれた欧州統合への長い道のりの栄光と挫折をも考察する。
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