
近代ヨーロッパへの道 (講談社学術文庫)
成瀬治
講談社 / 2011-04-11
累計読者数4
平均ハイライト数 21件/人
推定読了時間 約10時間11分
star総合評価 56/100
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この本について
歴史を読んでいると、「なぜ国家はここまで複雑な形になったんだろう」とか、「宗教と政治がこんなに絡む理由って何なのか」と、ふと立ち止まる瞬間があると思います。現代のニュースを見ていても、背景にあるはずの長い積み重ねがつかめず、モヤモヤだけが残ることも多いですよね。 『近代ヨーロッパへの道』は、そのモヤモヤを“いきなり全部わかる”ようにする本ではありません。ただ、断片だったはずの出来事が、実際にどう連動していたのかが線としてつながりはじめます。読者が気になって保存していたのはまさにその部分で、ロシアの「第三のローマ」思想や、カトリックの普遍主義、ヘンリ八世の離婚劇の裏にある財政と身分制度、あるいは商業の発展と芸術家の自立の関係など、ひとつひとつは知っていても「なぜそうなるのか」という因果に光が当たるところなんですよね。 個人的には、宗教改革や国王権強化が単体の出来事ではなく、流通・財政・社会階層まで巻き込んで動いていたという視点が大きな収穫でした。歴史を“整理して理解したいけど、教科書的な羅列だと頭に残らない”という人にはとても合うと思います。 世界史を知識としてではなく「構造」としてつかみ直したい人に刺さる一冊です。
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出版社による紹介
ルネサンス、宗教改革を経て、市民社会の形成へ。それは中世以来、引き継がれてきたものと、近代的な要素とが複雑に絡み合い、そこから新たなものが生まれ成長してゆく“複雑にして多面的な運動”だった。新大陸発見から産業革命前夜にかけて、近代社会の形成に向かうヨーロッパの姿を再現、絶対王政の栄華の陰で苦しむ庶民の姿までもいきいきと描く。(講談社学術文庫)
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