
ティムール帝国 (講談社選書メチエ)
川口琢司
講談社 / 2014-03-10
累計読者数5
平均ハイライト数 9.8件/人
推定読了時間 約4時間41分
star総合評価 41/100
start序盤集中型
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この本について
歴史を学ぼうとすると、ときどき「結局、名前と年代の暗記で終わってしまう…」みたいな虚しさが出てきませんか。自分も中央アジアの歴史に苦手意識があって、地図を見ても距離感がつかめず、人物同士の関係もいつも霧の中でした。でも『ティムール帝国』を読んでみると、その霧が少しずつ晴れていく感じがあったんです。 まず驚いたのは、ティムールという人物が、ただの征服者ではなく、遊牧民と農耕民の境界にある巨大な「混ざり合う地域」をどう捉え、どう使いこなしたかが丁寧に描かれていること。青いタイルの都サマルカンドをなぜ選んだのか、その背景にどんな文化的な意味があったのかがわかると、地名が急に「点」ではなく「場所」として立ち上がってきます。また、東は東トルキスタン、西はアナトリアまで、信じられない広さをどう統治していたのか。駅伝制で人と情報を動かす仕組みを知ると、帝国運営のリアリティが急に身近に感じられます。 歴史の大きな流れのなかで「人が何を拠り所にし、どう判断したのか」を知りたい人には刺さる本です。ティムールがテングリ信仰やモンゴルの伝統をどう扱い、どこで自分の色を出したのか。その揺らぎ方を知ると、歴史が立体的に見えるようになります。 名前だけ知っている人物や地名が、急に息づきはじめる感じがほしい人に向いています。
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出版社による紹介
「チンギス・ハンは破壊し、ティムールは建設した」――。一四世紀から一五世紀にかけて、中央ユーラシアの広大な領域を統合した大帝国。現世の楽園とも言える庭園(バーグ)を数多く建設し、青に彩られた帝都サマルカンドとその周辺に高度な文化を花開かせた帝国はいかにして繁栄したのか。マムルーク朝やオスマン帝国など西アジアの敵対勢力をも打ち破った創始者ティムールと後継者たちの知られざる実像に迫る。(講談社選書メチエ)
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