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中世ヨーロッパ

中世ヨーロッパ

ウィンストン・ブラック, 内川勇太, 成川岳大, 仲田公輔, 梶原洋一, 白川太郎, 三浦麻美, 前田星, 加賀沙亜羅, and 大貫俊夫

講談社 / 2006-05-10

累計読者数6
平均ハイライト数 18.2件/人
推定読了時間 約9時間56分
star総合評価 54/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 26%

この本について

歴史の本を読んでいると、「中世って結局なんだったんだろう」と立ち止まることがありませんか。暗黒時代とか野蛮とか、ぼんやりしたイメージだけは刷り込まれているのに、その根拠がどこから来ているのかは意外と知らないまま。僕もずっとその曖昧さが気持ち悪くて、この本にたどり着きました。 面白かったのは、中世そのものよりも「中世という言葉がどう作られたか」を丁寧に追っているところです。ルネサンスの人々が過去を光と闇で切り分けたことや、後世の啓蒙思想家や歴史家が自分たちの主張に合わせて中世像を加工していった過程を知ると、いま自分が持っている“中世観”がどれだけ他人の価値観の上に乗っかっているかがわかってきます。また、「中世の人は地球が平らだと思っていた」「教会が科学を潰した」といった定番のイメージが、実は特定の著述家の創作だったと知ると、歴史の“思い込み”の強さにちょっと背筋が伸びます。 読んでいて感じたのは、歴史理解の雑さって、日常の思考にもそのまま出るということです。一つの史料だけを広げて語ってしまう癖や、優劣で時代を裁いてしまう癖、原因を一つに押しつけてしまう癖。これらは僕自身がよくやりがちな思考パターンで、だからこそ痛いほど刺さりました。この本は、中世を好きになるためというより、「自分の物の見方を整えるための教材」に近い感覚があります。 「歴史の言い切りにモヤっとする人」「自分の認識の前提をいったんほぐしてみたい人」に静かに効く一冊です。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

ヨーロッパとは何か。その成立にキリスト教が果たした役割とは――。ケルト的なるもの、ローマ的なるものに加えゲルマン的、東方的、ノルマン的、イスラム的等々、多様な要素を混和してヨーロッパは形成された。地中海古代世界を脱けだし、森林と原野の内陸部に繰り広げられたヨーロッパ世界創造のドラマを「中世人」の視点で鮮やかに描く中世通史。
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