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嘘だらけの日本中世史 (扶桑社BOOKS新書)

嘘だらけの日本中世史 (扶桑社BOOKS新書)

倉山 満

扶桑社 / 2024-11-01

累計読者数3
平均ハイライト数 41.3件/人
推定読了時間 約2時間59分
star総合評価 78/100
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この本について

歴史を勉強していると、「いま私が知っている中世って、どれくらい本当なんだろう…」と立ち止まる瞬間がけっこうあります。教科書で読んだ構図と、実際の政治の動きや人間関係がどうつながっているのかがよく見えなくて、頭の中でモヤモヤが積み重なっていく感じです。僕もずっとその沼にいました。 この本は、そういうモヤモヤをかなり現実的にほぐしてくれます。たとえば「天皇は政治の当事者ではなかった」という一文の奥にある、承認者としての役割の一貫性。足利義教や後花園天皇のように、教科書だと結構スルーされがちな人物が、なぜ秩序の再構築を担えたのか。その背景を追っていくと、“権威と実務がどう分担されていたのか”という視点が一気にクリアになります。また、保元の乱のような転換点が、理念ではなく「武力で決着をつけてしまった」という行為そのものに意味があると知ると、歴史が急に現在の政治の話にもつながって見えてきます。 読みながら感じたのは、「自分が思い描いていた中世像って、意外と思い込みで固まっていたんだな」ということでした。制度や事件の説明よりも、人や家が実際にどんなふうに迷い、保身し、均衡を取ろうとしたのかが描かれているので、歴史が“物語”ではなく“選択の積み重ね”として立ち上がってきます。今の仕事や組織での判断にも、不思議と置き換えやすいところがあります。 こんな人に刺さると思います。教科書の知識はあるのに、「中世のリアルな力学」がどうもつかめないまま止まっている人。歴史を知るというより、歴史の“読めなかった部分”を読み直したいときにちょうどいい一冊でした。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

著者累計48万部突破! ベストセラー「嘘だらけシリーズ」の最新作は、 鎌倉、南北朝、室町、戦国時代の嘘を暴く! \世の中で信じられている通説たち/ ◉「いいはこ(1185)」つくろう鎌倉幕府 ◉三種の神器を持つ天皇が正統だ ◉鎌倉幕府が元に勝ったのは、たまたま神風が吹いたから ◉鎌倉幕府の求心力が弱まり、後醍醐天皇の蜂起は成功した ◉平清盛は、公家からも武家からも見捨てられ滅んだ ◉楠木正成は明治から戦前ではヒーローで、戦後では悪党 ◉足利義満に皇位簒奪の意図はなかった ◉応仁の乱で将軍の権力は地に墜ち、戦国時代が始まった ◉足利義昭が織田信長に京都を追放され、室町幕府は滅んだ 皇室史の立場からすると、古代史が「天皇家って何なの?」が主題であるならば、 中世史では「なぜ天皇家は続いたの?」との疑問に取り組むことになります。 古代の蘇我氏から現代に至るまで、 その気になれば皇室を潰すことのできる力を持った権力者は数知れず現れました。 しかし、なぜ誰も、皇室を潰すことができなかったのか? 実は武力を使って圧力をかけてくる権力者のあしらい方、皇室には奥義があるのです。 その奥義は、中世史を見れば明らかです。 ギリギリのところで本物の滅亡を回避した日本。 国を守るとはどういうことなのか、皆様に考えていただければと思います。 【構成】 序章 中世と現代を読み解く平安の論理 第一章 鎌倉時代 「幕府」は世界史の大発明 第二章 南北朝時代 正論が通らなくなる呪い 第三章 室町時代 なぜ天皇家は続いたのか 第四章 戦国時代 なぜ武力で皇室を滅ぼせないのか 終章 後醍醐天皇が大日本帝国を滅ぼした
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