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帝国憲法物語 日本人が捨ててしまった贈り物

帝国憲法物語 日本人が捨ててしまった贈り物

倉山 満

PHP研究所 / 2015-05-01

累計読者数4
平均ハイライト数 18.5件/人
推定読了時間 約3時間36分
star総合評価 45/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 10%

この本について

最近、「日本の立ち位置って結局どうだったんだろう」「いまの価値観だけで歴史を見ていいのか」といったモヤモヤをよく聞きます。自分もそうで、特に国際関係の話になると、現代の尺度で割り切れない感覚だけが残ることがあります。 この本は、そんな曖昧な違和感に少しだけ輪郭を与えてくれました。明治憲法をプロシア型とだけ教わってきた身には、ベルギー憲法を参照したという話は意外で、当時の日本が「どこを見て何を選ぼうとしたのか」が急に立体的になります。また、英露の争いが極東にまで影響し、その板挟みで日本がどんな読みをして動いたのかが描かれていて、単純な善悪では測れない判断の蓄積を感じます。幕末の人々が、負ければ地図から消えるという前提で生きていたという視点も、現代の私たちが忘れがちな緊張感を思い出させます。 歴史そのものより、「あのときの人は何を恐れ、何を見て判断したのか」という思考の軌跡に興味がある人に刺さる本です。過度にロマン化せず、かといって冷笑にも寄らない距離感で読むと、いまの日本の制度や空気がどこから来たのか、少しだけ手触りが変わると思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

「大日本帝国憲法は西洋の猿まね憲法だ」「天皇主権の帝国憲法が、国民に戦争の塗炭の苦しみを強いた」などの議論が横行している。だが、その理解は本当に正しいのか? 歴史をひもとけば、大日本帝国憲法は、幕末明治の志士・元勲たちが命を懸け、多くの人々が切望し、上下一心となってついに勝ち取ったものであったことが見えてくる。西洋列強の脅威から日本を守るために、たった一人で三千人の敵に立ち向かった高杉晋作。強固な意志を貫きつつ「万機公論」を本気で実行しようとした大久保利通。早くから憲法こそが国家の廃興存亡を決すると見抜いていた木戸孝允。そして彼らの意志を継いで真に日本の歴史に立脚した憲法を制定すべく苦闘を重ねた伊藤博文と井上毅——。大日本帝国憲法こそ、わが国の自主独立を守るための「最強の武器」だったのである。だが、しかし……。日本近代史、諸国の憲法史、さらに国際法と憲法の関係までを視野に入れつつ、帝国憲法の栄光と悲劇をすべて明らかにする意欲作! 【PHP研究所】
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