
戦後史の解放I 歴史認識とは何か―日露戦争からアジア太平洋戦争まで―(新潮選書)
細谷 雄一
累計読者数6
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star総合評価 59/100
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この本について
歴史の話になると、どうして国ごとに受け止め方がこんなに違うんだろう…と、モヤっとすることが多いんですよね。正しいはずの事実が、場面によってまるで別物のように扱われたり、自分の見方もどこか偏ってないか不安になったり。僕自身、このあたりの整理がずっと曖昧でした。 この本は、そういう「歴史を見るときの前提」を静かに揺らしてくれます。たとえば、軍縮が必ず平和につながるとは限らないという指摘は、現代のニュースを見てもぞわっとくるほど示唆的ですし、錦州爆撃のような“時代を分ける瞬間”を丁寧にたどることで、国ごとの記憶のずれがどう生まれるかが腑に落ちていきます。また、日本の国際法教育がどこで弱まり、それが現場でどんな悲劇につながったかという流れも、因果の見え方を変えてくれました。歴史認識が外交の軋轢になる理由も、単なる価値観の衝突ではなく、もっと深い層に根を持つものだとわかります。 一気に何かを教えてくれるというより、「自分の見方も色のついた眼鏡なんだな」と気づける本でした。歴史をめぐる議論を見るたびに疲れてしまう人や、単純な善悪で語られると違和感が残る人には特に刺さると思います。
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