
土井雪広の世界で戦うためのロードバイク・トレーニング
土井雪広
東京書籍 / 2015-08-28
この本について
ロードバイクって、始めれば始めるほど「これで合ってるのかな…」が増えていきませんか。強度の上げ方も、週末の使い方も、ポジションも、人によって言うことがバラバラで、結局どれを信じればいいのか分からなくなる。僕も同じで、特に“強くなるための順番”や“どこまで追い込んでいいのか”でよく迷っていました。 この本が面白いのは、派手なテクニックよりも「積み上げる順番」を淡々と示してくれるところです。体ができていない時期に高強度をやってもフォームが崩れて自己満足で終わる、だからまずは低強度・長時間で土台を作る。その上で、10〜15分のFTP走に移り、シーズン前に短時間・高強度へ進むという流れが、言い訳できないくらい現実的に描かれているんですよね。 そして、TSSやクールの考え方も、数字に縛らせるためではなく、“自分がどれだけ積んだかを客観視するための道具”として扱われているのが救いでした。週末に何をやるか、平日はどの程度でいいかが、急に視界が開ける感じがあります。 もうひとつ刺さったのは、ポジションの話が極端なセッティングを推す風潮と距離を置いているところ。空力とパワーのトレードオフを冷静に理解したうえで、自分の妥協点を見つけるプロセスが描かれていて、「これなら迷ったときに戻れる」と思えました。 トレーニングの情報に振り回されがちな人、あるいは“ちゃんと積む”とは何かを知りたい人には、静かに効いてくる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第8章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの26%が集中しています。
読書の順序
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