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経営学者の読み方 あなたの会社が理不尽な理由

経営学者の読み方 あなたの会社が理不尽な理由

清水 勝彦

日経BP / 2016-05-20

累計読者数12
平均ハイライト数 10.2件/人
推定読了時間 約6時間20分
star総合評価 45/100
start序盤集中型
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この本について

仕事で新しいことをやろうとするたびに、「失敗したらどうしよう」とか「ちゃんと説明できる形にしてからじゃないと動けない」とか、そんなモヤモヤに飲まれることがよくあります。周りが慎重だから自分も慎重になり、気づけば何も変わらないまま時間だけが過ぎていく感じ。頭では分かっているのに、組織の“空気”に足を引っ張られるあの感覚です。 『経営学者の読み方』は、その空気の正体を淡々とほどいてくれる本でした。たとえば、失敗を許容しない文化があると、どれだけ優秀な人でも「予想できる結果」ばかりを選ぶようになること。逆に、小さな損失なら挑戦していいという前提さえ整えば、組織は自然と動き出すこと。また、戦略はきれいな絵を描く前に、手を動かしながら少しずつ形にしていくもので、最初から詳細な計画を固めようとするとむしろ硬直するだけ、という指摘も痛いほどリアルです。読みながら、自分が「ちゃんと決めてから動く」ことにどれだけ縛られていたかを思い知らされました。 そしてもう一つ効いたのは、“ビジョン”や“理念”を語るとき、外側の言葉だけ並べても誰も動かないという点です。過去を全否定しないこと、具体的な仕組みと結びつけること、情熱や価値観まで含めて立体的に伝えること。結局、組織が動くかどうかは、こうした地味だけどごまかせない部分に左右されるんだと腹落ちしました。 会社で「変えたいのに変わらないもの」に挟まれている人ほど、この本の視点がちょうどよく効くと思います。自分の迷いを説明し、少しだけ前に進むための言葉をくれる一冊でした。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

「うちの会社の会議では、何億円もの失敗や投資より、お茶菓子代やタクシー代の議論に時間をかけるのはなぜだろう?」 「うちの上司は部下に言うことと自分でやっていることが全然違う。なんて理不尽な会社なんだ」――。 経済合理性を追及するはずの会社で、このような理不尽なことが起きるのはなぜでしょうか? この疑問に、ビジネス書から小説まで幅広いジャンルの書籍と、経営学の必読論文を取り上げ、経営学者の視点で分かりやすくこたえていくのが本書です。 本書では、誰もが手に取ったことのある本や、MBAの学生なら誰もが読む論文を取り上げていますが、単なる読書案内や論文解説ではありません。 例えば小説を経営学者の視点で読み、現実の経営課題に役立つヒントを探っていきます。 本書で著者が指摘するのは、経営課題を前に、何か「よさそうな答え」を求めようとする発想が、かえって組織の停滞を招いているということです。 「MBAは役に立つのか?」「経営学は実際の経営に本当に役立つのか?」という問いかけにも、こういった「答え」を求める発想が根底にあると言います。 企業をはじめとした組織が先へ進み、成長し続けるためには、「答え」より先に、現実の課題をきちんと認識することが重要で、 言い換えれば「へんだぞ」に気づく「視点」を持つことがイノベーションの根源だと、筆者は強調します。 経営学の視点で本を読み、目の前にある仕事の課題を見つめ直す訓練をすることで、これまで見えなかった経営の「気づき」が得られます。 本書は、組織のリーダーはじめ、ビジネスパーソン全般にとって、課題解決のために必要な「気づく力」を鍛えるための必読書です。
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