
経営学者の読み方 あなたの会社が理不尽な理由
清水 勝彦
日経BP / 2016-05-20
この本について
仕事で新しいことをやろうとするたびに、「失敗したらどうしよう」とか「ちゃんと説明できる形にしてからじゃないと動けない」とか、そんなモヤモヤに飲まれることがよくあります。周りが慎重だから自分も慎重になり、気づけば何も変わらないまま時間だけが過ぎていく感じ。頭では分かっているのに、組織の“空気”に足を引っ張られるあの感覚です。 『経営学者の読み方』は、その空気の正体を淡々とほどいてくれる本でした。たとえば、失敗を許容しない文化があると、どれだけ優秀な人でも「予想できる結果」ばかりを選ぶようになること。逆に、小さな損失なら挑戦していいという前提さえ整えば、組織は自然と動き出すこと。また、戦略はきれいな絵を描く前に、手を動かしながら少しずつ形にしていくもので、最初から詳細な計画を固めようとするとむしろ硬直するだけ、という指摘も痛いほどリアルです。読みながら、自分が「ちゃんと決めてから動く」ことにどれだけ縛られていたかを思い知らされました。 そしてもう一つ効いたのは、“ビジョン”や“理念”を語るとき、外側の言葉だけ並べても誰も動かないという点です。過去を全否定しないこと、具体的な仕組みと結びつけること、情熱や価値観まで含めて立体的に伝えること。結局、組織が動くかどうかは、こうした地味だけどごまかせない部分に左右されるんだと腹落ちしました。 会社で「変えたいのに変わらないもの」に挟まれている人ほど、この本の視点がちょうどよく効くと思います。自分の迷いを説明し、少しだけ前に進むための言葉をくれる一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの48%が集中しています。
読書の順序
この本の前に読まれた本
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要






