
戦略と実行 組織的コミュニケーションとは何か
清水 勝彦
日経BP / 2011-03-24
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推定読了時間 約3時間43分
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この本について
仕事で「方向性は決まったはずなのに、いざ動き出すと噛み合わない」というモヤモヤ、けっこうありますよね。合意はあったはずなのに温度感が揃わないとか、伝えたつもりが伝わっていなかったとか。自分だけが混乱している気がして、余計にしんどくなるやつです。 この本が面白いのは、こうした“ズレ”を精神論で片付けず、組織で起きるごく現実的なギャップとして扱っているところです。たとえば、なぜ戦略は半分しか実行されないのか、なぜフィードバックが形骸化するのか、なぜ「価値観の微妙な違い」が大きなロスを生むのか。読んでいると、自分の職場で起きていた小さな気づきの正体が、ひとつずつ説明されていく感じがあります。そして、完璧な合意より「決まった後に100%で走る」ことや、現場のトレードオフをどう扱うかといった、地に足のついた視点が積み重なっていきます。 戦略を立てるより、“仏に魂を入れる”部分でいつも悩んでしまう人には特に刺さると思います。夢や思いを持つことも大事だけれど、それをどう実行に落とすのか。その間にどんな感情や誤解が挟まるのか。派手な処方箋ではないけれど、現実の組織で働く自分たちが向き合うべきポイントを静かに教えてくれる一冊でした。
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出版社による紹介
マイケル・ポーター『競争の戦略』が刊行されたのは30年以上も昔のことだ。いまや企業にとって戦略は必要不可欠なものとなった。 戦略を持たない企業はないといえる。ところが、一時ブームとなった「ブルーオーシャン戦略」は、他社との差別化の道は容易には見つからない という厳しい現実を前に、あっという間に廃れてしまった。どの企業も同じような戦略を立て、差別化が困難という状況が続いている。 どの企業も頭のいい人が集まって立派な「成長戦略」を掲げているのに勝者、敗者に分かれるのは、戦略の本質を理解した「実行」が決め手に なっているから。企業の業績は戦略と実行の掛け算であり、戦略立案=トップの役割、実行=現場の役割といった二分法ではうまくいかない。 戦略とは分析、ロジックであり、実行は組織における人間の気持ち、やる気である。本書は、戦略実行における問題点、失敗事例を挙げながら、 実行の要となる「組織におけるコミュニケーション」を深堀りする。
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