
世界はシステムで動く ― いま起きていることの本質をつかむ考え方
ドネラ・H・メドウズ, 枝廣淳子, and 小田理一郎
英治出版 / 2015-01-24
この本について
なんとなく「目の前の問題に振り回されて終わってしまう日」が続くことありませんか。仕事でもニュースでも、出来事単位で理解しようとすると、どうしても理由が見えづらくて、同じパターンに何度もはまってしまうんですよね。僕もずっとそうで、「結局どこから手をつければいいんだろう」とよく迷っていました。 この本を読んで印象的だったのは、出来事ではなく “つながり” を見るだけで、判断の軸がガラッと変わる瞬間があることです。例えば、人がストックばかり見てしまい、フローを見落としがちな話。石油を増やすか減らすかという例は有名ですが、日常でも「売上を増やす」ばかり考えて「無駄なアウトフローを減らす」視点を忘れていると気づかされます。また「目的は行動から見える」という指摘も強烈で、組織でも個人でも、言っていることと実際の振る舞いのズレが、どう問題を生むのかが腑に落ちました。 さらに、問題を「あそこにある」と外側に置きがちな自分の癖にも気づかされます。原因探しではなく、フィードバックの流れをたどることで、ようやく手触りのある対処が見えてくる。モデルを組むような大げさな話ではなく、日々の仕事の観察レベルでできるのが助かります。 全体として、物事が複雑に見えるときほど役に立つ視点が多く、「現場でもう少し落ち着いて判断したい人」にしっくり来る本だと思います。僕自身、読み終えてから、同じ出来事でも見え方が少し変わりました。
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ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの27%が集中しています。
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