
全体最適の問題解決入門
岸良 裕司、きしらまゆこ
ダイヤモンド社 / 2008-07-31
この本について
仕事で何かが噛み合っていない気がするのに、どこから手をつければいいかわからない。目の前にある“症状”に対処しては疲れ、また別の問題が出てきて…自分もずっとそんな繰り返しでした。コスト削減したり、会議を減らしたり、やることは増えるのに核心には届かないあの感覚です。 この本がおもしろいのは、「現場の人はみんなよかれと思って動いているのに、なぜ全体が悪くなるのか」を因果関係で丁寧に説明してくれるところです。部分最適に走ってしまう“人の性”がどうして組織を締めつけるのか。対立が起きるとき、実は「変える/変えない」の二択ではなく、条件を整理すれば両立できることが多いという視点。さらに、思いこみを一つ外すだけで一気に道が開ける瞬間があること。どれも、日々の仕事で「ああ、これ自分だ」と思わず手が止まりました。 読み進めるうちに、問題の“見え方”が変わっていきます。トラブルを片付けるのではなく、なぜそれが起きるのかを矢印で追っていくと、意外な根っこが浮かび上がる。すると、現場の人が悪いわけでも、自分の努力が足りないわけでもなく、構造そのものをいじれば改善できる余地があるとわかる。これが思った以上に気持ちを軽くしてくれました。 仕事が複雑になりすぎて、何を変えれば前に進めるのか迷っている人に刺さる本です。自分も同じように迷う一人として、これは机の端に置いておきたい一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの29%が集中しています。
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