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アメリカの鏡・日本 完全版 (角川ソフィア文庫)

アメリカの鏡・日本 完全版 (角川ソフィア文庫)

ヘレン・ミアーズ and 伊藤 延司

KADOKAWA / 2015-12-25

累計読者数13
平均ハイライト数 25.3件/人
推定読了時間 約5時間25分
star総合評価 70/100
trending_up後半加速型
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この本について

ときどき、国際ニュースを見ていて「表で語られている理由と、実際の動きって違うんじゃないか」とモヤッとすることがあります。相手の国をどう評価するかも、その時代の力関係や“都合”でいくらでも姿が変わってしまう。そんな揺らぎの中で、自分が何を基準に考えればいいのか分からなくなる瞬間があるんですよね。 『アメリカの鏡・日本』は、そのモヤモヤに静かに効きます。日本やアメリカがどんな思惑で動き、どんな誤解や思い込みが政策になっていったのかを、当事者側の論理で読み解いてくれるからです。たとえば、戦争の原因として語られがちな「好戦的な民族性」が、実は国際環境によってつくられた像にすぎないこと。あるいは、欧米が日本を批判するとき、その裏に自分たちの権益保護があったこと。こういう事実を積み上げられると、歴史が急に“他人事”じゃなくなる感覚があります。 読み進めるうちに、「国家の論理」と「市民としての実感」は必ずしも一致しないんだな、と腹の底で理解できてきます。だからこそ、いま目の前で起きている国際問題を見る時にも、表の言葉だけで判断しない視点が身につく。本の中で語られる日米双方の勘違いや思い込みを追っていくと、自分の中の「当たり前」がひとつずつ溶けていく感じがします。 歴史認識の正しさを求めたい人よりも、「どうすれば今の世界を少しマシに読む力がつくんだろう」と悩んでいる人に刺さる一冊だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

GHQ労働諮問委員会の一員として来日したミアーズ。中立な立場で日本を研究してきた彼女にとって、「軍事大国日本」は西欧列強が自ら作り上げた誇張であった。ペリーによる開国を境に平和主義であった日本がどう変化し、戦争への道を突き進んだのか。日本を西欧文明の鏡と捉え、満州事変を軸に中国・韓国との関係を分析しながら、アメリカが変えんとするその未来に警笛を鳴らす。マッカーサーが邦訳を禁じた日本論の名著。
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