
経営教育 人生を変える経営学の道具立て (角川新書)
岩尾 俊兵
KADOKAWA / 2025-03-10
この本について
仕事でも日常でも、人と関わる場面が増えるほど、「結局みんな限られたものを奪い合ってるだけなんじゃないか…」みたいな虚しさにぶつかることがあります。自分の努力も、人との摩擦も、全部ゼロサムの中で疲弊していくような感じ。僕自身、この感覚をどう扱えばいいのかずっと迷っていました。 『経営教育』は、そのモヤモヤを正面からほぐしてくれる本でした。大げさな話ではなく、「価値の奪い合い」前提の思考がどれだけ私たちの行動を縛っているかを指摘したうえで、そこから抜けるための視点と道具をかなり実務的に示してくれます。未来のつくり方を他者の視点と自分の欲求の両方から描く「未来創造の円形」、問題をほぐしていくための「三角形」、試行錯誤を前提にした「四角形」。どれも難しい概念ではなく、むしろ日々の仕事で自然に使えるイメージに落ちています。 読んでいて一番刺さったのは、「人は誰も悪くない。ただ、思考がずれていることがある」という姿勢でした。対立や分断を“性格”のせいにせず、思考のクセとして扱うだけで、他者との距離の取り方が変わる。自分の脳みそを油田のように掘り起こすという比喩も、妙に現実的で、実際に次の一手を考えるときの負担が軽くなりました。 自分の仕事や人生に「価値創造」という軸を取り入れたいけれど、きれいごとにはしたくない人に向いている一冊です。僕と同じように、奪い合いの前提に疲れている人ほど手元に置いておく価値があります。
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ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの71%が集中しています。
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