
日本企業はなぜ「強み」を捨てるのか~増補改訂版『日本“式”経営の逆襲』~ (光文社新書)
岩尾 俊兵
光文社 / 20231018
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この本について
仕事で「なんでこんなに管理のための管理ばかり増えるんだろう」とか、「海外のやり方を真似しても、自分たちの現場と噛み合わないな…」みたいなモヤモヤ、僕もずっと抱えていました。気合いや根性ではなく、ちゃんと言語化された“経営の技術”が欲しい。でも巷の経営本って、結局どこか抽象的だったり理想論だったりするんですよね。 この本が面白いのは、日本企業が長年やってきたことを「歴史の棚卸し」として再構成してくれるところです。ホンダの海外展開が現場の試行錯誤から生まれたとか、QRコードが単なるカイゼンの延長だったとか、知っているようで知らなかった事例が、経営技術としてちゃんと位置づけられていきます。自分が普段「なんとなく正しい気がする」と思っていた現場発の判断に、理論としての背骨が通る感覚がありました。 もう一つ刺さったのは、「日本は経営技術そのものを信じる力で負けている」という指摘です。海外に学ぶべきところはもちろんある一方で、自国の企業が持っている資源や能力、そしてそれを組み替える力をどう扱ってきたかを見直すだけでも、視点がかなり変わります。「結局どこの成功モデルを参考にすればいいのか」と迷っていた人には、足元を見るヒントが多いと思います。 自分の会社や現場のやり方に意味を見出したい人、日本式経営を単なるノスタルジーではなく技術として捉え直したい人にとても合う一冊です。
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出版社による紹介
かつての日本企業が抱いていた「お金より人が大事」という考え方は決して理想主義ではなく、実利に適ったものであり、それこそがビジネスを繫栄に導く強みであった。しかし、日本企業はいつしか人より金に走り、アメリカ式の経営を表層的に真似し、低生産性と低賃金の低空飛行に陥った。どうすれば、この「負のスパイラル」を抜け出せるのか? 東大史上初の経営学博士にして平成生まれの慶大准教授が放つ、渾身の日本企業再生論。
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