
パナソニック覚醒 愛着心と危機感が生む変革のマネジメント
樋口 泰行
日経BP / 2022-04-15
この本について
仕事で「変えたいところは見えているのに、どこから手をつければいいのか」がずっと曖昧なまま進んでしまうことってありますよね。特に日本企業の中にいると、会議や根回し、形式だけ続く業務に飲み込まれて、気づいたら本質から遠ざかっている…そんな感覚を抱えている人は多いと思います。僕自身、同じ悩みの中で「これはどう考えればいいんだろう」と立ち止まったときに、この本が意外な突破口になりました。 面白いのは、単なる経営論ではなく、「現場で実際に何が起きていたのか」がものすごく具体的に描かれているところです。例えば、会議が儀式化していた話や、座席表づくりに時間を使っていた話は、笑えないくらい自分たちの職場と重なる。そこに対して著者が何を見て、どんな順番で手を付けたのかが丁寧に書かれていて、抽象論ではなく「こういう行動なら自分でも明日やれるかも」と思える目線なんです。また、戦略リテラシーの欠如や、マーケやIT、人事の近代化が遅れる構造的な理由を外資経験者の視点で語る部分も、もやっとしていた違和感を言語化してくれます。 変革の話というと大げさに聞こえますが、この本が扱っているのは「どうすれば働く時間を顧客に向け直せるか」という極めて実務的なテーマです。特に、組織の中で何かを変える役割を担っている人には刺さると思います。自分の職場の何に手を入れるべきか、視点のピントが合う感覚がありました。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第6章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの30%が集中しています。
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