
第一次世界大戦と日本 (講談社現代新書)
井上寿一
講談社 / 2014-06-20
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推定読了時間 約4時間5分
star総合評価 29/100
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この本について
最近、「今の日本ってどこに向かっているんだろう」と考え込むことが増えていて、ニュースを見るたびに時代の揺れの大きさに落ち着かない気持ちになります。政治も経済も、いろいろ噛み合っていない感じが残る中で、自分の立ち位置をどう考えたらいいのか……そんなモヤモヤのまま過ごしていました。 この本を読んで少し視界が変わったのは、大正期の日本が今とよく似ていた、という視点に触れた時でした。長期の経済停滞に、格差の拡大に、政党政治の揺れ。言葉だけ見ると現代そのままですが、当時の人びとはその状況を「前例のない混乱」と感じながら、国際協調の流れに乗ろうとしたり、逆に内向きに傾いたりと、ほんとうに手探りで進んでいた。それを具体的な外交交渉や政党の動き、都市の変化まで追っていくと、歴史が急に他人事ではなくなります。 読んでみて一番効いたのは、「国が揺れるとき、人はどんな判断を積み重ねていたのか」が、抽象論ではなく実際の場面で見えてくるところでした。精神力重視の軍事方針にしても、国際協調への転換にしても、それぞれがその時点での“合理的な選択”として語られる。そこに触れることで、今の不確実さをどう受け止めるかが、少し現実的に考えられるようになります。 今の混乱をただ不安として抱えるんじゃなくて、歴史の中で同じように迷った人たちの足跡をヒントにしたい人に刺さる一冊です。
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出版社による紹介
2014年は第一次世界大戦の開戦100年目です。その影響は第二次世界大戦以上で日本にも深く及んでいました。大戦前後の日本社会を観察すると「複数政党制への過渡期」「好景気から長期停滞へ」「大衆社会のなかの格差拡大」という、まさに今日的な課題がみえてきます。この戦争が浮かびあがらせた課題は21世紀の現在も構造としては変わっていないのです。本書は、さまざまな側面から「現代日本」の始まりを考える一冊です。(講談社現代新書)
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