
すごい股関節 柔らかさ・なめらかさ・動かしやすさをつくる
中野ジェームズ修一
日経BP / 2024-10-18
この本について
座っている時間が増えるほど、なんとなく腰や股関節まわりが重くなることってありませんか。ストレッチ動画を試してみてもよくわからず、「これって逆に悪くしてない?」と不安になるあの感じ。自分も同じで、動かない時間が続くと体のクセがどんどん強くなっていくのを放置していました。 この本が面白かったのは、「いまの不調はサボりではなく構造の問題でもある」と淡々と説明してくれるところでした。人間の股関節は四つん這いのときがいちばん安定する作りだとか、座り続けると骨盤が後傾して大腿骨頭の位置がズレていくとか、言われてみれば日常の感覚とつながる話が多くて腑に落ちました。さらに、柔らかさより“使える可動域”が大事という考え方や、動かさないと軟骨に栄養が届かないという仕組みを知ると、むやみに開脚やストレッチに走らないほうがいい理由もスッと飲み込めます。 個人的には、殿筋を使わない生活が腰痛につながるという説明がいちばん刺さりました。たしかに運動を再開すると真っ先に腰が痛くなるタイプで、単純に弱っているだけじゃなく、使われるべき筋肉が働いていなかっただけなんだと理解できて、行動に移しやすくなりました。ヒップリフトのようにシンプルなのに効果が出やすい動きから始めればいいという距離感もありがたいです。 「座りっぱなしに心当たりがある人」や「動画で調べても正解がわからないまま動いてしまっている人」には、とくに実感を伴って読める一冊だと思います。股関節の扱い方がわかると、体を動かすことへのハードルが少し下がります。
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多くの読者は第5章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの21%が集中しています。
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