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積読こそが完全な読書術である

積読こそが完全な読書術である

永田希

イースト・プレス / 2020-04-17

累計読者数36
平均ハイライト数 28.4件/人
推定読了時間 約2時間35分
star総合評価 72/100
menu_book精読型
check_circle推定完走率 33%

この本について

情報が洪水みたいに流れてきて、気づけば積まれた本やタブがただ増えていく。それを「ちゃんと読めてない自分のせいだ」と責めてしまう感じ、けっこう共通の悩みなんじゃないかと思います。僕もずっとそのタイプで、積読をどう扱えばいいのか分からなくて落ち着かないまま過ごしていました。 この本がおもしろいのは、「積んでしまう状況」そのものを前向きに捉え直す視点をくれるところです。まず、現代はそもそも世界規模で“勝手に積まれる環境”の中に生きている、という指摘が刺さりました。その大きなカオスに飲まれず、自分専用の“小さなカオス=ビオトープ”を作るという考え方に触れると、積んでいる本が単なる未処理物ではなく、自分の思考を守る装置にもなるんだと分かります。そして「読む本」と「読まない本」、「早く読む本」と「遅く読む本」を分けるという発想が入ってくると、全部を消化しようとして苦しくなる循環から少し抜けられます。 積読をなくすのではなく、どう運営するかを考えたい人にはすごくしっくりくる本でした。特に、「読み切れない自分が悪い」と感じやすいタイプにこそ穏やかに効いてくると思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

千葉雅也氏推薦 「読まずに積んでよい。むしろそれこそが読書だ。 人生観を逆転させる究極の読書術!」 読めないことにうしろめたさを覚える必要などない。 まずはこの本を読んで、堂々と本を積もう。 気鋭の書評家が放つ、逆説的読書論! 情報が濁流のように溢れかえり、消化することが困難な現代において、 充実した読書生活を送るための方法論として本書では「積読」を提案する。 バイヤールやアドラーをはじめとする読書論を足掛かりに、 「ファスト思考の時代」に対抗する知的技術としての「積読」へと導く。 たしかに本は、人に「いま」読むことを求めてきます。 でも、それと同時に、書物は「保存され保管される」ものとして作られたものだったことを思い出してください。 情報が溢れかえり、あらゆるものが積まれていく時代に生きているからこそ、 書物を積むことのうしろめたさに耐えて、あなたは読書の前にまず積読をするべきなのです。(本文より) 【目次】 はじめに 第一章 なぜ積読が必要なのか 情報の濁流に飲み込まれている 読書とは何だったろうか 情報の濁流のなかのビオトープ 蔵書家が死ぬとき、遺産としての書物 第二章 積読こそが読書である 完読という叶わない夢 深く読み込むことと浅く読むこと ショーペンハウアーの読書論 「自前」の考えをつくる方法 第三章 読書術は積読術でもある 一冊の本はそれだけでひとつの積読である 読めなくていいし、読まなくてもいい 本を読まない技術 積読のさらなるさまざまな顔 第四章 ファスト思考に抗うための積読 デジタル時代のリテラシー 書物のディストピア 積読で自己肯定する おわりに 参考文献
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