
パーフェクトフレンド 新装版 【新装版】パーフェクトフレンド (メディアワークス文庫)
野崎 まど
KADOKAWA / 2019-11-22
この本について
人付き合いって、理屈で説明しようとするほど分からなくなる時があります。嫌われたんじゃないか、とか、距離の詰め方を間違えたんじゃないか、とか。頭では整理しているつもりなのに、実際に相手と向き合うと途端にぐしゃっと崩れるあの感じ、けっこうしんどいですよね。 『パーフェクトフレンド』は、その「ぐしゃっとする瞬間」をひたすら真正面から描いていて、読んでいて胸が痛くなる場面も多いんですが、その痛さがどこか救いにもつながる物語でした。例えば、人に様子を見に行かせる大人の雑さに対する苛立ちや、残された側の損失の大きさに気付いてしまう瞬間。あるいは、「友達とは効率のためのシステム」という極端な定義が、別の視点によってゆっくり覆されていく流れ。読者が保存した抜粋を見る限り、みんな刺さっているのは“友達というものがいかに扱いづらく、でも捨てきれない存在か”という部分なんだと思います。 この本の良さは、友情を理屈で語ろうとして破綻する過程そのものを、そのまま物語にしているところです。相手が意図せず踏み込んでくる瞬間の恥ずかしさや、助けたいのに距離があり何もできない無力さ、そして最後にようやく「もうこの子のことを友達と思っていたんだ」と気付く静かな納得。この揺れ幅が、自分の過去の誰かとの関係をふっと思い出させてくれます。 人とどう向き合えばいいのか分からなくなる時、理屈より先に心が動いてしまうことが怖い人。そんな人にじんわり刺さる作品だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの29%が集中しています。
読書の順序
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要





