
夏の終わりに君が死ねば完璧だったから (メディアワークス文庫)
斜線堂 有紀
KADOKAWA / 2025-07-26
累計読者数8
平均ハイライト数 4.1件/人
推定読了時間 約4時間23分
star総合評価 50/100
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この本について
最近、何かを大事に思うほど言葉が空回りしたり、正しい選択をしているはずなのに「これじゃなかったのかも」と急に不安になったりしませんか。相手との距離やお金の意味、自分の価値みたいなものがぐらつき出すと、どこにも着地できない気持ちになります。僕もそういう時期によく当たります。 『夏の終わりに君が死ねば完璧だったから』は、その揺れの正体を静かに見せてくれる小説でした。読者の方が保存していた抜粋にも、言葉の価値が信じられなくなる瞬間や、証明を求めすぎて自分を追い込んでしまう感覚が散りばめられています。誰かのために何かを差し出すことと、自分を手放してしまうことの境界が曖昧になっていくところは、読んでいて胸が痛いほどリアルでした。 特に効いたのは、「愛情をかたちにしようとするほど噓っぽくなる瞬間がある」という視点と、「失われたものだけが美化されて見える理由にちゃんと説明がある」というところ。そして、チェッカーの“完全解”という発想を通して、人生には正解が用意されていないという当たり前を、逃げずに見つめさせられる点です。きれいごとではなく、迷いの中でどう立っていくかを考えさせられました。 過去や関係に“正しい形”を求め続けて苦しくなっている人に刺さる一冊だと思います。僕自身、読み終えたあと少しだけ肩の力が抜けて、「perfect じゃなくても続けていいんだな」と思えました。
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多くの読者は第5章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの22%が集中しています。
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出版社による紹介
片田舎に暮らす少年・江都日向は劣悪な家庭環境のせいで将来に希望を抱けずにいた。そんな彼の前に、身体が金塊に変わる致死の病「金塊病」を患う女子大生・都村弥子が現れ、「3億円で売れる死体」の相続を持ちかけてくる。 途轍もない大金を前にしたとき、彼女への想いは本物なのか。壮絶で切ないひと夏の愛の物語。 巻末には斜線堂有紀による書き下ろし前日譚小説を収録。
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