
積ん読の本
石井千湖
SHUFU TO SEIKATSU SHA / 2024-10-01
この本について
「積んでる本が増えてきて、ちょっと罪悪感あるんだよな…」みたいな気持ち、僕もずっとあります。読むべき本を読めてない感じとか、山を見るたびに自分の怠さを突きつけられる感じ。でもこの本を読んでから、その視点がだいぶゆるんだというか、積んである状態そのものが意外と意味を持っていたんだと知りました。 いちばん響いたのは、読んでない本が家にあることは「自分の知らない世界に開いている」という考え方。読了済みの本だけで棚が埋まっているのって、自分の理解できる世界だけを家に並べてるようなもので、そりゃ窮屈だよなと腑に落ちました。積ん読はむしろ、自分の関心がどこに伸びていくのかを静かに示してくれる“地図”みたいな存在なんですよね。 それに、積んである本同士が思いがけない隣り方をして、新しいつながりが生まれるという話もおもしろかったです。書店では隣り合わないはずの本が家の山では自然と隣り合って、その間で言葉が交感し続けている。読んでいなくても、日常の中で自分が何に触れ、どこに向かおうとしているのかがじわじわ反響してくる感覚がある。 積ん読に疲れが出てきた人よりも、「なんで積んでしまうのかよくわからないけど、放っておけないんだよな」と感じている人に、とくにしっくりくる一冊だと思います。読めていないことを責めるんじゃなく、積んでいる状態のままでも、ちゃんと自分の中で働いてくれている本があるんだと、すっと肯定してくれる本でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの30%が集中しています。
読書の順序
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